ロールモデルは不要、百害あって一利なし 自分のキャリアは、自分でしっかり考えよう

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いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。この連載では、「学歴なし、コネなし、カネなし」で世の中を渡り歩いてきた安井元康・経営共創基盤(IGPI)プリンシパルが、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談に、本当に役立つ実践的なアドバイスをしていく。

※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

前回のQ&A 66歳「フリーとして働きたい、どうすれば?」

前々回のQ&A 「働く覚悟や目的」がわからない、どうすれば?

【キャリア相談 Vol.27】 ロールモデルって必要ですか?
ローモデルは必要……?
(写真: naka / Imasia)
 初めまして。連載をいつも楽しみにしています。
 唐突な質問ですが、成功している方の著書に「よいロールモデルがいたから」というようなことがよく書かれていますが、実際にロールモデルって必要なのでしょうか。
 社会人4年目になり、そういった存在を探そうとしているのですが、そんなにすごい人が周りにあふれているような状態でもなく、いったい皆さんどうやって探しているのかと、いつも疑問に思っています。
 確かに身近にロールモデルとなれる方がいればいいのですが、いない場合はどうすばよいのでしょうか?
 そしてロールモデルって、見つけないとやっぱり長い目で見た際に不利になることってあるのでしょうか。
T.S.

ロールモデルなど不要

ご質問にドキっとしました。著書(非学歴エリート 飛鳥新社)にも書いているとおり、私はロールモデルなんぞハッキリ言って不要だと思っています。実際、過去および現在においてもロールモデルはいません。

もちろん仕事をするうえで、今まで非常に優秀な方たちに恵まれてきましたので、その時々で仕事のスキルの面ではせっせと盗ませていただきました。が、ことキャリア上の参考という意味でのいわゆるロールモデルを持ったり、または特定の一個人のみを目標としたり、一個人からのみ仕事のスキルを盗んだことは「意識的に」ありません。

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