いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。この連載では、「学歴なし、コネなし、カネなし」で世の中を渡り歩いてきた安井元康・経営共創基盤(IGPI)プリンシパルが、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談に、本当に役立つ実践的なアドバイスをしていく。
※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。
前回のQ&A 「働く覚悟や目的」がわからない、どうすれば?
前々回のQ&A 34歳女性、「今の会社に残るか、転職すべきか」
年齢を重ねても意欲的な方々を前に
一瞬、わが目を疑いましたが、60歳代の方からの相談は初めてですね。以前、とあるキャリア開発系のセミナーにてスピーカーとして参加させていただいた際に、参加者の方たちの年齢層が下は10代から始まり、最高年齢が80歳と聞いて驚いた記憶がありますが、元気な方が多いことには非常に勇気づけられます。
私の趣味のバイクの世界でも、一時期は遠ざかっていたものの50代を過ぎて再びバイクに乗る、という方が増えているようで、すばらしいことだと思います。私のようなものが回答してよいのだろうか、と思いつつも以下、続けさせていただきます。
さて、フリーエージェント、つまり、独立した個人として仕事をして法人などを相手にビジネスを営むには、ということですが、それが可能か否かについては、年齢にかかわらず本質はひとつだと思います(ここでは新規分野で「起業」するのではなく、今までFさんがやってきたことをテコにフリーとして個人で働く、という前提で話をさせていただきます)。
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