
いえつぐ・ひさし 1949年生まれ。73年京都大学経済学部卒業。三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入行後、86年東亞医用電子(現シスメックス)入社。取締役などを経て96年社長、2013年に会長に就任。(撮影:ヒラオカスタジオ)
長引くコロナ禍で医療を取り巻く環境は変わった。血液検査などの検査機器・試薬で高シェアを誇るシスメックスの家次恒会長兼社長に今後の展望を聞いた。
──コロナ禍を経て、社会の医療への意識は変化しました。
日本は医療のレベルが高く、いつでも手厚い治療が受けられる安心感があった。が、コロナで状況は一変し、今は国民が医療に注目している。これを機に、医療制度のあるべき姿について社会の合意を形成し、将来に備えておくべきだ。今後コロナ以外の感染症が広がるリスクがある。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」ではいけない。
感染症だけでなく、高齢化への対応も重要。医療制度の充実と医療費の抑制を両立させるべきだ。
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