丹田凹まし体操で、腹部の筋肉を緊張させて弛緩すると、腹筋を鍛えるだけでなく、血流も改善するそうだ。富永院長は、超音波エコー診断装置などを駆使しつつ、科学的な根拠に基づく、血流改善のための体操法を考案している。
「血液は、全身の60兆個の細胞に栄養素を届け、不要なものを排出する重要な役割を担っています。血流が悪くなると、心筋梗塞や高血圧、高血糖や高血圧の生活習慣、肩こりや腰痛などの痛みにもつながります」。
スマホの操作姿勢ひとつで筋力アップも
血流と言えば、例えばスマホを操作するときの座り方でも、血流は悪くなりやすい。腹筋もたるみ、姿勢が悪いことで腰痛にも結びつきやすくなります」(富永院長)。典型的な「ダメなスマホ操作のポーズ」とは、背もたれによりかかるように座ること。腰を丸めて作業しているのと同じような姿勢になるため、腰に負担がかかり、腹筋も緩みがち。このとき、血流も悪くなっているそうだ。
「スマホを操作する時の正しい姿勢は、座り方については丹田凹まし体操と同じですが、スマホをいつもの目線の高さから一画面分上の高さに持ち、左右のひじで脇をしめるように腕を固定してみてください。スマホの重さも感じることなく、背筋がスーッと伸びた姿勢でスマホの操作ができます。見た目がスッキリするだけでなく、健康にも役立ちます」(同)
腕の重さは両腕で8キログラムもあるという。脇をしめ腕を胸部で固定してスマホを持つだけで、腕の筋力を鍛えることもできる。
姿勢の悪い状態では血の巡りが滞り、うっ血によって肩こりや腰痛などもひどくしてしまいがち。さらにむくみも生じ、腹筋が弱まると腹部のたるみにもつながりやすい。それを改善するには、丹田凹まし体操だけでなく、もうひとつ通勤タイムに役立つ体操がある。それが「片足立ち」だ。
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