「電車の進行方向に身体を正面に向けましょう。人間の身体は、横から入る力は倒れやすいのですが、前後から入る力は倒れにくいのです。進行方向に向いて吊皮を持ち、両足の前後に少しずらして片足立ちをして、「1、2、3、4、5」と数えてみてください。左右交互に行うと良いでしょう」(同)
ルートを知っているいつもの通勤・通学電車ならば、カーブや駅近くにさしかかったら両足で踏ん張る。カバンは片手で腹部や胸の辺りでしっかり持つ。そしてときどきカバンを持ち変えるのがコツ。満員電車で身体移動が難しいときには、ちょっと空いたときの1駅分だけチャレンジ。これだけでも、足や腕の筋肉保持に役立ち、血流もよくなるそうだ。
「脂肪燃焼に役立つ食事」+「歩く」で痩せる
「筋トレまでの効果はありませんが、40歳以上の人であれば自重負荷(じじゅうふか)といって、ご自身の体重で負荷をかけることも筋力の維持に役立ちます。年末年始に増えた体重は通勤時間を上手く利用して、筋力に刺激を与えて血流を良くし、さらに食事制限で効率良く減量してみてください」(同)
食事との関連でいえば、脂肪燃焼に役立つ成分のひとつにカルニチンがあげられる。脂肪燃焼に関わるビタミン様物質(誘導体)で、マトンやラムに豊富に含まれているという。ジンギスカンなどを適量食べてカルニチンを補いながら、通勤でなるべく歩くように心掛けるだけでも、脂肪燃焼に役立つという。
「ちょっとした工夫で、毎日ひと駅分でも、1分間でも健康管理をすることは可能です。1分間というのは、心臓から出て全身にめぐる血流が、静脈を通して戻ってくる時間なのです。1分間の体操だけでも、血流が良くなると考えられています。今日から始めてみてください」と富永院長はアドバイスする。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら