学業不振の子に教えたい、"絶対積極"の力 子どものうちに身に付けたい最強のマインド

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

具体的にハウツーをいくら語ったところで、心がそれを受け入れる状況になっていなければ、効果が出るはずもありません。

ではいったいどこから始めればいいか。

自分をどのレベルにすると決めるか?

そうした生徒たちに対し、初めに私はこう聞きます。「自分はどのレベル(成績)ぐらいの人間だと思う? 1から5までの5段階でいえばどうかな?」。そうすると、生徒は「だいたい3ぐらい」と答えます。

続けてこう質問します。「これから先の成績はどうしたい?」。そうすると「少しは上げたい」「できれば4ぐらいにしたい」と、多くの生徒は言います。

すかさず私は「人間には、自分が本気で思ったとおりになるという法則があるが、本当はどう思っている?」。するとほとんどの生徒は次のように答えるのです。「……今と同じぐらいにしかならないと思う」と。

そして私は「だからいつまでも変わらない」と締めくくります。

つまり、多くの生徒は、自分は普通程度か劣っていると思っており、今後も大して変わらないと心の底では思っているのです。そしてやってもできないのではないかと考えてしまっているのです。

人間は、自分が考えたとおりになるものです。普通でありたい、今のままでいたいという潜在意識があり、それが“マイナスの意味で”適用され、実現してしまっているのです。

そこで生徒には「まずは自分をどのレベルにするか決めてぽしい。決めたらそのレベルに必ず近づいていく」と言います。するとこのような話を聞いたことがない生徒は驚くと同時に、ひょっとしたら上がるかもしれないと期待をします。この「希望」こそが最初の段階で非常に重要になるのです。

「絶対積極」の心の状態を習慣づけよう

この希望が持てたら、次のステップに進みましょう。それは「失敗や間違いをどんどんさせる」ということです。「失敗は成功の基」というよくある話か……と思われた方も多いでしょうが、これは、希望を持ち始めた子どもの成長を加速させるために、とても重要なポイントです。

次ページ身につけたい「絶対積極」マインド
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事