努力に見合った成果を上げることができているのか。フルマラソンも仕事と同じだ。たくさん走ったとしても、努力の方向性を間違えると結果はついてこない。ただ走るのではなく、考えてトレーニングをする。どんな事でもロジカルに考えて挑むクセをつけておくと、仕事の効率もアップするだろう。
では、問題です。初めてフルマラソンに挑戦するとします。あまりハードな練習はできません。さて、どんなトレーニングをしたらよいでしょうか?!
一度も経験のないことに初めてチャレンジするときは不安がつきまとう。42.195kmを走り切ることができるのか。脚が痛くなったらどうしよう。厳しい練習をしないと完走できないんでしょ?! なんて不安が波のように押し寄せてくる。そんなこんなで、フルマラソンに出場することになると構えてしまう人は多い。
しかし、完走するだけなら、案外サクッと走れてしまうと筆者は感じていた。そこで、私が主催している女性限定のランニングクラブの20代4名が初めてフルマラソンに出場することになったので、本当に少ない練習量でサクサクッと完走できるのか“実験”してみた。
「楽しく走っていたら、いつの間にか完走」は可能か?
4人はごく普通の女の子。大学までバリバリ運動をしていた人はいない。クラブに入会したときは、4人とも5kmを走るのが精一杯という状態だった。それから約1年。彼女たちはマイペースにトレーニングを続けた。平均すると月に2~3回走ったくらいだろう。
ストイックなクラブだとかなりの練習量をこなすことができるが、当クラブはライトなことしかやらせていない。なぜなら、女性は手ごわいというか、脚よりも口が先に出るからだ。ちょっとでもハードなメニューをやらせようとすると、「え~っ」という悲鳴が響く。それを強行したとしても、脱落者が次々と出てしまう。せっかく入会してもらったのに、「ランニングが嫌い」になったら大変なので、トレーニングはかなり工夫した。なるべく辛い思いはせずに、楽しく走っていたら、いつの間にかフルマラソンを完走していた。こんなストーリーになるように。
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