速報・就職ブランドランキング100--2012年卒の学生が就職したい会社は?
就職活動をスタートさせた学生にとって、年内は準備期間ともいうべき時期だ。インターンシップや業界セミナーなど、さまざまな機会を通じて、個々の企業と触れ合い、理解を深めていく。そうして、徐々に自分が志望する就職先のイメージを固める。今はまだ、準備期間の序盤戦といったところだろう。
週刊東洋経済では文化放送キャリアパートナーズと共同で、例年、就職ブランドランキングを発表している。学生が就職したい企業を投票。その集計結果が本ランキングである。調査は、就活準備期間に当たる「前半」と、実際の選考を経た「後半」に分けて実施している。今回は、「前半」の途中経過ということで、速報版をお届けする。昨今の就職環境が、今年の就活生にどのような影響を与えているのか。一足早く、2012年卒生の傾向を探っていこう。
速報版では、投票者の男女比を均一にするための加重平均などは行わず、単純得票数で集計している。そのため、得票数の多かった文系学生や女子学生の志向がランキングに影響を与えていることをあらかじめお断りしておく(2011年1月発表の「就活前半ランキング」確定版は、加重平均などを加味して集計)。
■ランキング表
1~20位・・・・・5ページ
21~60位・・・・6ページ
61~97位・・・・7ページ
過去5年の順位・・・8ページ
男女別・文理別・・・9ページ
業種別・・・・・・10ページ
学科系統別・・・・11ページ
マスコミはさらに後退、「堅実」な金融・食品が台頭
まず、ここ数年の前半ランキング傾向を確認しておこう。まだ社会人と話すのがぎこちないこの時期、知名度の高い企業と人気業界に票が集中しやすい。そのためBtoC企業やマスコミなど、ランキング常連企業が名を連ねる。しかし昨年(11年卒)は若干変化が見られた。マスコミが退潮し、メガバンクが上位を占めた。リーマンショック後、すっかり様変わりした就職環境により、「就職留年」「就職浪人」を選択した先輩たちも多い。そんな姿を見ていた彼らは、就活前半から堅実な企業を選ぶ動きを見せている。
さて、今年(12年卒)は、どうだろう。主な特徴をまとめてみた。
(1)マスコミはさらに後退
(2)メガバンクだけでなく、金融全体の人気が上昇
(3)食品業界の大躍進
(4)自動車メーカーの学生離れが止まらず
(5)身近なBtoC企業の人気が拡大
ランキング上位企業を中心に、さらに詳しく見ていく。