今回、話を聞いたのは、2月上旬にオミクロン株に家族内感染した、東京都在住の世路塔子さん(仮名・43歳)。コロナワクチンは「ファイザー製」を昨年7月と8月に2回接種済みだ。
実は今、彼女はオミクロンの後遺症で嗅覚がうまく働かず「匂いがわからない状態」だという。食事をしても風味を感じず、視覚で確認しないと、何を食べているのかわからない状況だ。
全寮制の息子の学校からコロナクラスターが発生
「息子は他県の全寮制中学校に通っているのですが、1月中旬に『コロナ感染者が出た』と学校から連絡がきました。その後、『寮で約50人のクラスターが発生した』というんです。その全寮制の中学校が急遽休校になったため、息子は2月3日に帰省。濃厚接触者は寮で10日間の隔離になると連絡が入り、『息子は濃厚接触者ではない』ということでした」
塔子さんは夫(47歳)と息子(15歳)と娘(9歳)の4人家族だ。クラスターが発生した中学校を管轄している保健所から、息子さんは「罹患者・濃厚接触者に該当しない」と判断されていたため、家で普通に生活をしていた。
「本人も普通に元気そうだったので、心配もしていませんでした。でも、今考えれば、息子は帰省したときから花粉症のような『鼻水、喉の痛み、微熱』があったんです。でもその症状を軽くみていました」
息子さんが帰省した2日後の2月5日(土)夜、塔子さんにも同様の「鼻水、喉の痛み、微熱」の花粉症のような症状が現れる。
2月8日(火)、症状がひどくなってきたので、塔子さんは医療機関(発熱外来)を受診。次の日にPCR検査結果が出て、陽性と診断された。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら