学習塾依存の受験生が独学派に「勝てない」理由 漫然と受けるだけの「受講地獄」は非常に危険だ

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学習塾は頼りになるが、頼りすぎも成績を伸ばせない要因になる(写真:metamorworks/gettyimages)
面倒見がよく、受け身でも勉強している気持ちになれる学習塾。しかし、頼りすぎると、独学を大切にする生徒に負けてしまうことも……。個別指導塾「CASTDICE」を率いる小林尚氏の『開成・東大卒が教える大学受験 「情報戦」を制して合格する勉強法』から、一部抜粋・再編集してお届けします。(前回の記事はこちら

面倒見のよさの功罪

以前にはあまり一般的でなかった管理型の塾、あるいは映像型の塾が増えているなど、塾や予備校のサービスが多様化してきています。今までなら、塾・予備校はとにかくわかりやすい授業を提供することにこそ意義がある、という思想が根強かったのですが、現在は、授業をあくまで通過点としてとらえ、学習者の成績を伸ばしたり入試合格や成績向上に向けてやるべきことを促したりする傾向にシフトしてきています。

このように、トータルで勉強をサポートしてくれる塾が増えているという風潮自体は歓迎すべきことですし、サービスがより充実していくのも学習者にとってはよいことですが、そのような塾の増加に比例して予備校や塾に依存する人も増えているというのが、最近の危険な傾向の1つです。

とくに、最近増えている管理型の塾では、入塾すると同時に、「高2の何月にこういう参考書をやろう」とか、「高3の夏休みにはこのレベルまで到達しよう」など、受験までのスケジュールを生徒に代わって全部組んでくれることがあります。しかも、指導のたびにそのスケジュールをチェックし予定どおり進んでいるかどうかを管理してくれたり、なかには使用参考書まで指定してくれたりする塾まであります。

そのように面倒見のよさを売りにしている塾が悪いというわけではありません。悪いのは、スケジュールをすべて組んでくれたり勉強の仕方を手取り足取り教えてくれたりする塾に依存してしまうことで生徒が何も考えなくなることや、その塾の指導が間違っている場合に気づかないことです。

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