改良ロードスターの旋回性能が別物に進化した訳 後輪ブレーキを自動で掛ける「KPC」は何が凄いか

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特別仕様車「990S」の販売台数には限定はない(筆者撮影)
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子供の頃からジェットコースターが大好きだ。乗っている時間が長く、さらに速ければ言うことなし。今でも取材先の近くに遊戯施設を見つけると、わざわざ寄り道することもある。

今回は商品改良を行った「マツダ・ロードスター」の試乗レポートをお届けしたい。ジェットコースターを引き合いに出したのは、商品改良を行ったロードスターと深い関係があるからだ。

2人乗りオープンスポーツカーの累計生産台数・世界一としてギネスブックに認定されたマツダ・ロードスター。マツダは2021年12月に行われた商品改良で特別仕様車の設定と、走行性能を向上させる新機能を追加した。

後輪にわずかなブレーキを自動介入する機能を追加

特別仕様車は、現行のND型ロードスターが発売された2015年5月以降たびたび導入されている。ソフトトップ(幌)を標準の黒色から変更させたり、インテリアではシートの素材や内装各部の色味を変更したりするなど、装いの変更が狙いだ。2016年12月に発売を開始したリトラクタブルハードトップ(電動格納式ルーフ)の「ロードスターRF」にも、同様の目的で特別仕様車が導入されてきた。

今回はさらに、ロードスターだけの特別仕様車として、車両重量をこれまでの「S」グレードと同じ990kgに抑えながら、ブレーキシステムを大型化しつつ、標準ホイールに比べて1本当たり800g軽い超軽量ホイールを装備してばね下重量の低減による乗り心地の向上を図った「990S」(ベースは「S」グレード)も設定された。

「990S」にもKPCは標準装備される(筆者撮影)

新機能は「KINEMATIC POSTURE CONTROL(キネマティック・ポスチャー・コントロール)」と呼ばれる。略してKPCとは、「運動学に基づいた車両姿勢の制御技術」であるとマツダでは説明する。このKPCはロードスター/ロードスターRFの両モデル・全グレードに標準装備となる。

KPCの制御は非常にシンプルだ。カーブで横方向の加速度である横Gが強まったことを検出すると、カーブに対して車体内側の後輪にわずかなブレーキを自動的に介入させて車体の浮き上がりを抑制する。

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