「アウトランダーPHEV」試乗で見た最新進化の神髄 外観はワイルド、滑らかで安定した走りが自在に

✎ 1〜 ✎ 83 ✎ 84 ✎ 85 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
新型アウトランダーPHEV
この記事の画像を見る(20枚)

2021年12月に発売されたPHEV(プラグインハイブリッド車)の三菱自動車「新型アウトランダーPHEV」が好調だ。累計受注台数は1万台を突破した(2021年10月28日の先行受注の開始から2022年2月5日まで)。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

販売台数のうち約80%が最上級の「P」グレード(車両本体価格532万0700円~)となる。アウトランダーPHEVの場合、国と自治体の補助金、税制優遇を合わせると最大で107万7200円になることから(執筆時現在)、実質的には420万円台の車両価格帯になる。これが最上級グレードに人気が集中する理由だ。

依然として半導体不足やワイヤーハーネスなど部材不足が続くなか、三菱自では電動化車両に対する追い風を受け、3月6日からはニュージーランド市場、次いでオーストラリア市場へも導入、追って北米市場にも展開する。

その新型アウトランダーPHEVに45分間ほど試乗した。千葉県某所の大型商用施設を起点に、周辺の一般道路が主な走行ルートである。

電動駆動の強みである滑らかさを実感

走り出しから実感する滑らかな乗り心地。ここは従来型アウトランダーPHEVから受け継いだ利点だ。電動駆動の強みであるスルッと前に出る滑らかな駆動フィーリングにはじまり、アクセルペダルをじんわり踏み込んだ際には出力が高められた前後駆動モーターにより、2130kg(試乗車の値)の車両重量を感じさせない力強さがある。20インチ(試乗車)の大径タイヤを履くが乗り心地は上質だ。 

試乗グレードは最多販売グレードの「P」

加減速コントロール機能である「イノベーティブペダルオペレーションモード」も便利だった。これはドライバーがアクセルペダルの戻し量を調整することで、油圧ブレーキとそれに連動する回生ブレーキ機能を使って減速度が生み出され、いわゆるワンペダルでの運転操作をサポートする。さらに、登り坂や下り坂においてもペダル踏み込み量が少なくなるよう、駆動力や制動トルクを制御するロジックが組み込まれている。

これにより、一般道路での速度調整のほとんどがアクセルペダルだけで行える。ただし、アウトランダーPHEVのイノベーティブペダルオペレーションモードは減速制御のみで完全停止(車速0km/h)はしないので、最終的にドライバーはブレーキペダルに踏み換える必要がある。

次ページアクセルペダルやシートが使い勝手を左右
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事