スバルのステーションワゴン「レヴォーグ」の2代目が登場した。水平対向4気筒の新開発1.8Lターボエンジンと80%の部品を新しくしたCVT(Continuously Variable Transmission/無段変速機)、そして随所に見直しを受けたスバルグローバルプラットフォーム(車体の土台)と高剛性ボディ(車体の上屋)をそれぞれ組み合わせた。スバルが誇る先進安全技術群「アイサイト」も大幅に進化。その名は「アイサイトX」だ。
新型レヴォーグの第一印象は、ずばり「塊感」。2019年の東京モーターショーで初対面した「レヴォーグプロトタイプ」とほぼ同じだ。
「これまでお客様からは“スバルのショーモデルはカッコイイけど、市販車になるとずいぶんおとなしくなって残念”と言われてきました。が、今回は失望させません。そのままのスタイルです!」。この言葉は、8月初旬に開催された「新型レヴォーグプロトタイプ試乗会」の取材会場で、説明を担当してくれた技術者の方々から幾度となく聞かれた。
大きな変化を遂げた車内環境
新型レヴォーグ(カッコ内は従来型)のスリーサイズは全長4755(4690)㎜×全幅1795(1780)㎜×全高1480~1500(1470~1500)㎜。全長で65㎜、全幅で15㎜ほど従来型よりも大きくなった。ホイールベースは2670(2650)㎜、前/後トレッドは1550(1530)㎜/1545(1540)㎜と、こちらも僅かに拡大。
見た目の塊感が増したのは、全長が少し伸び、タイヤがより四隅に踏ん張るようになったことに加えて、ボディ前後のフェンダー付近が立体的な造形になったからだ。装着タイヤサイズは215/50R17と225/45R18で、こちらは従来型を踏襲する。
数値や見た目以上に大きな変化をみせたのは車内環境だ。一見すると、縦長11.6インチのセンターインフォメーション(新規採用)が大きな違いのように思えるが、従来型では中央上部に位置していたマルチファンクションディスプレイがなくなり(これまでの表示内容はセンターインフォメーションと12.3インチのフル液晶メーターに分散表示)、周辺のデザインがすっきりしたことで運転席からの視界もずっと広くなった。
エアコン吹き出し口にはじまり、各部には新しいデザイン処理が施されインパネ全体の圧迫感も格段に小さくなった。また、上半身を左側に大きく捻転させた際の視界も従来型以上にしっかり確保され、大きな鏡面をもつドアミラーの視認性も非常に高い。0次安全を大切にするスバルらしい造り込みだ。
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