スバル「新型レヴォーグ」乗って感じた超絶進化 第一印象は「塊感」!試乗でみえた変化とは?

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アイサイトXではステレオカメラ(複眼光学式カメラ)を広角化しつつ、新たに車両前部の左右にミリ波レーダーを組み合わせた。従来型アイサイトが搭載していた車両後部の超音波ソナー、車両後部左右のミリ波レーダーと合わせて、全12項目の先進安全技術が提供される。

アイサイトXではステレオカメラ(複眼光学式カメラ)を広角化した(筆者撮影)(筆者撮影)

アイサイトXでのハイライトは、渋滞時の運転支援が充実した点。「渋滞時ハンズオフアシスト」では、約50㎞/h以下での渋滞時に、正しくドライバーが前を向いて運転操作していると車載のドライバーモニターカメラで認識できていること、新搭載のHDマップが正しく機能していることなど、一定の条件が整うと、ステアリングから手を放した状態で前走車の追従と車線中央維持機能を作動させることができる。

「アイサイトは2008年に初めてレガシィシリーズに実装しました。以降、アイサイトは衝突被害軽減ブレーキにはじまる先進安全技術として進化を重ねています。今回のアイサイトXでは、ハンズオフ機能を追加しました。しかし、われわれはアイサイトXによる手放し運転を推奨しているわけではありません。あくまでも運転支援技術としての位置づけです」(スバル先進安全設計部担当部長兼自動運転プロダクトゼネラルマネージャーの柴田英司氏)

導入された「ドライバー異常時対応システム」

さらにアイサイトXでは、レクサス「LS」や日産「スカイラインProPILOT2.0搭載車」などと同じく、2016年3月に国土交通省により世界で初めてガイドラインが示された「ドライバー異常時対応システム」にも準拠する。

ドライバーの異常を感知すると、緊急制御を行う(筆者撮影)

ドライバーが急病など、何らかの理由で突っ伏してしまい運転の継続ができなくなるような突発的な事象に見舞われた際、ディスプレイ表示、警報ブザー、ハザードランプ点滅、ホーン鳴動とともに、完全停止までブレーキ制御。同時に、システム介入による減速の最終段階ではアクセルペダル操作の無効化で誤操作を抑制。そして停止後は、電子制御パーキングブレーキ(EPB)を作動させて停止状態を保持し、2次被害を抑制する。

現状、アイサイトXとの連動は行われないが、独立した装備としてコネクテッド技術である先進事故自動通報(AACN/Advanced Automatic Collision Notification)「ヘルプネット」や「SUBARU SOSコール」などを起動させ、ドライバーや同乗者の安全確保を最優先に行うことも可能だ。

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