前向きな救済所「シブヤ大学」が今求められる訳 リスキリング圧力感じる大人はどう学ぶべきか

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大人の新しい学びとコミュニティのあり方について考えてみましょう(写真:metamorworks/PIXTA)
シリーズ累計50万部のベストセラー『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の最新版『LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2):100年時代の行動戦略』が、ついに刊行された。
「シブヤ大学」を舞台に、大人の新しい学びとコミュニティのあり方を模索し、人生100年時代を主体的に生きるとはどういうことかを考える場を作ろうとする2人が語り合った。

肩書から離れ、等身大の自分で学ぶ

大澤悠季氏(以下、大澤):これまでは、生涯学びつづけるとか、コミュニティに属するというと、リタイア層のものというイメージがありました。でも『ライフ・シフト2』では、そうではなくなってきていると書かれています。

『LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2):100年時代の行動戦略』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

これは、渋谷という街で、若い人たちが学びたいことを学べるコミュニティを作ってきた「シブヤ大学」が目指しているところと重なりますね。本書の「生涯、つねに学びである」「学びとは、探索である」というメッセージは強く響きました。

深澤まどか氏(以下、深澤):東日本大震災以降、「絆」など、人とのつながりがよく語られるようになりました。一方、コロナ禍のここ1~2年で「シブヤ大学」に訪れる人たちには、つながりを求めるというだけでなく、自分の興味関心や問題意識を軸にして、誰かに話したり、誰かの話を聞いたりする場が必要だという方が増えています。

問題を自分の中だけで考えるのではなく、かと言って、「正解」が欲しいというわけでもない。一緒に考える時間を求めているという印象ですね。また学生としてだけでなく、ボランティアスタッフとしても関わりたいという方が増えていて、活動の場を求めている方がいると感じます。

コミュニティをつくることが目的ではなく、場を共有していった先に、自然とコミュニティが生まれていったらいいなと思います。

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