あなたにも出来る! 社労士合格体験記(第16回)--社労士の始めは労働基準法
2005年トリ年が明け、私の社労士試験元年がやってきました。8月の本試験を目指して、私が通う社労士クラスも、講義後に質問待ちが長く続くほど、熱気が出てきました。テキストは職業訓練でも使用した「出る順社労士必修基本書」。科目は通常どおり労働基準法から始まるので、年金科目までたどり着くのには数カ月を要します。
講師の小野純先生からは、職業訓練で年金科目をひと通り勉強したのだから、実力試しも兼ねて、3月6日の「年金アドバイザー3級」を受験してみたらと勧められました。年金科目の内容を忘れないためにも、さらに理解を深めるためにも、そして社労士試験の前に自信をつけるためにも最適だというのです。
私はやると決めたら行動は早い方です。ビジネス実務法務検定2級を合格した勢いの冷めないうちにと、過去問題を購入して勉強を始めました。
まさかの時の友が真の友
再就職のことも考えなければなりません。手近なところからと、職業訓練校の紹介で、学校事務や社労士事務所等にも申し込みましたが、46歳という年齢が災いしてか、なかなか話が進みません。
そんなところへ突然、行政書士の友人から電話が入りました。事務所のホームページをリニューアルするので、翻訳のアルバイトをしないかというのです。新春からありがたい話に、二つ返事で引き受けて、即行動で仕事に取りかかりました。後日談ですが、彼と出会ったギョーザ専門店「ハルピン」のおかみさんが、私がずっと失業しているのを心配して、「友だちなら少し助けてあげたら」と言ってくれたのだそうです。
そして妻にも突然、仕事の友人から、「NHKの外部ディレクターを探している。制作プロダクションがあるから、旦那さんにどうかと思って」という電話が入りました。その友人とは私もラジオ局勤務時代に仕事を共にし、番組のパーソナリティをお願いしたり、一緒に福岡のイベントへ出張したりと、気心が知れた仲でした。