【産業天気図・海運業】足元活況も、来春以降の景況感は一段後退へ。運賃値上げ効果一巡、コンテナ船の需給バランス乱れも懸念
以上はあくまでもバラ積み船やコンテナ船、自動車船までも手がける総合海運会社である大手3社に限った話だが、バラ積み船主体の第一中央汽船や乾汽船についても同様の見方が当てはまる。
バラ積み船主体の新和海運は日鉄海運との合併効果が続くので、増益基調が続きそうだ。明治海運や飯野海運は不動産部門の利益が大きいので、海運業の先行き不透明感の影響は限定的。玉井商船や共栄タンカー、栗林商船は需要家の専用船が多いので安定的。東海汽船や佐渡汽船は観光客の客足次第。川崎近海汽船や新和内航海運など内航・近海会社は個々の事情に左右されがちで大手海運と同様の見方は当てはまりにくい一方、曳船大手の東京汽船は東京湾への大型船の入港数次第で大手海運の動向と連動している。
(山田 雄一郎=東洋経済オンライン)
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