在宅勤務で座りっぱなし「歩く習慣減少」の大問題 「心身疲労を徹底解剖!コンディション管理術
――特に疲れを感じるときは、睡眠時間を多めに取ればいいのでしょうか?
一時しのぎにはなるかもしれませんが、それでは余計に心身を疲れさせてしまうリスクがあります。
「日の光を浴びることで体内時計がリセットされる」という話のとおり、起床時間が遅くなると体内時計が狂ってしまい、その結果寝付きが悪くなってしまうなど、睡眠の質の低下を引き起こします。
大切なのは「生活リズム」を意識すること。もし寝る時間が遅くなってしまったとしても起床時間を一定に。起きたら朝食を食べ、日光を浴びて、日が出ている時間帯に仕事をする。夜はお風呂に入るなどリラックスできることをして、副交感神経優位な状態へ。
厚生労働省の提供する「生活習慣病予防のための健康情報サイト」でも生活リズムを整えることの重要性は指摘されており、『FiNC』でもこれを推奨するための支援をしています。
テクノロジーを活用し健康を持続・促進する習慣化を
――とはいえ、自宅でデスクに向かいっぱなしの生活をしていると、意識することが難しそうな気もします。
行動を変えるのはとても大変なことで、個人の努力のみで達成するのは難しいと思います。
だからこそ、ぜひテクノロジーを活用してほしいですね。カレンダーに「この時間に食事を摂る」「この時間からはスマホに触らない」などのスケジュールを設定したり、スマートウォッチで一定時間ごとに立ち上がるためのアラートを鳴らしたり。通知どおりにアクションをするだけの状態にしておくと習慣化しやすいですよ。
また、『FiNC』などのヘルスケアアプリや体組成計を用いて、日々の生活や身体のデータをためておくこともおすすめです。体調がいいときの行動が可視化されたり、異変があればすぐに気づけたりします。記録は健康を持続・促進するのに重要な1つの手段だと思います。
一般的に30代後半からは、健康診断などを通じて目に見えて不調が現れやすくなる傾向があります。日頃から生活習慣を整えておくことは、仕事のパフォーマンスを高めるだけでなく、将来の大きな病気を予防したり、健康な身体を維持したりすることにもつながります。
今は目立った影響がないからと軽んじずに、日々のメンテナンスにはぜひ気を配ってほしいですね。
(取材・文/阿部裕華 撮影/赤松洋太 編集/河西ことみ〈編集部〉)
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