年収5倍も「厚切りジェイソン」語る給与交渉テク

ポイントはスキルを証明する「エビデンス」

厚切りジェイソンさんに日本のエンジニアの現状や給与交渉の基本的な考え方について聞きました(写真:『エンジニアtype』編集部)
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以前、エンジニアtypeがインタビューした際に「エンジニアの技術レベルは、日本もアメリカもそう変わらない」と答えた厚切りジェイソンさん。一方で、日本には「給与交渉をせず、自分が納得できる働き方をしているエンジニアが少ない」ことを問題点として挙げていた。
あれから2年が経った今、ジェイソンさんの目に映る日本のエンジニアの現状はどう変わったのか。給与交渉の基本的な考え方や、交渉で「年収5倍」を実現したというジェイソンさん流の手法を聞いた。

Why Japanese company!?

――以前、エンジニアtypeの記事で「日本人は給与交渉をしない」とおっしゃっていましたね。今もそう思われますか?

そうですね、あまり状況は変わっていないのではないでしょうか。

本記事は『エンジニアtype』(運営:キャリアデザインセンター)からの提供記事です。元記事はこちら

新卒一律の給与をやめて、能力給とする会社も一部で出てきているようなので、変化がないわけではないと思いますが。

――そもそも、アメリカでは給与交渉をするのが当たり前?

アメリカには、「自分でキャリアをコントロールしないといけない」という意識を持っている人が多いです。だから、自分の経験やスキルに応じて、給与もちゃんとコントロールしようとする意思がある。

一方で、日本には提示された給与をもらって、言われたことをこなすだけの人も多い印象です。それで本当に納得して働いているのかな……って思うんですよね。

まぁ、もちろんアメリカ人も全員が自分の意思を最優先で働いているわけじゃないですよ。ただ少なくとも、僕の周りの仕事に対する意欲が高い人たちはみんな、自分で自分のキャリアをコントロールする意識を持っていました。そのため、会社との給与交渉もしっかりする。

――ジェイソンさんから見て、日本で「給与交渉」のカルチャーが根付かない理由は何だと思いますか?

「アメリカには、自分でキャリアをコントロールしないといけないという意識を持っている人が多い」という(写真:『エンジニアtype』編集部)

先ほど話したように、自分で自分のキャリアをつくるという意識が弱いこと。キャリアは会社が決めてくれるものだと思っている人も多いかも。

そしてその背景には、給与交渉する仕組み自体がほとんどの会社に存在していないことがありますよね。

僕は新卒のとき、日本とアメリカ、両方の会社から内定をもらいましたけど、日本企業からは「新卒なら給与はこの金額です」と言われてしまいました。

新卒といっても、スキルや経験はばらばらなのに、それって変じゃない?と思いましたよ。でも、さすがにそこで「自分だけ特別扱いしてほしい」と要求するのは難しいですから、日本の会社に行くのは辞めました。

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