皮がカリッモチッ「町中華の餃子」家で再現する技 市販の食材で簡単!あっさり味で何個でもいける

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フッ素樹脂加工のフライパンに餃子を並べます。並べるときは餃子同士がくっつかないように隙間を少し開けておきましょう。

火にかける前に並べておきます

餃子を並べ終えたら中火にかけます。

中火にかけます。まだ油を入れていないのではねたりしません

30秒加熱したらお湯100ml(分量外)を注ぎ、ふたをします。このとき、水ではなく湯を注ぐことで餃子の皮からデンプンが溶けるのを防ぎ、モチモチ感が出ます。生うどんは水ではなく、お湯でゆでると思いますが、原理はそれと一緒です。

お湯を注いだ後、ふたをして中火のまま2分30秒蒸し焼きに

ふたをして中火のまま2分30秒。焼き餃子は単純に焼くのではなく、蒸し焼きにするのが特徴。水蒸気によって全体に火が通り、皮に水分を与えることでデンプンが糊化します。これが皮の食感を生み出します。

ふたを開けると水分がなくなっているはずです。

水分がなくなった状態

水分がなくなったら油を入れる

ここで植物油(今回はさっぱりした太白ごま油を使用)を全体に回しかけます。油を入れると鍋の温度が一気に上昇し、カリッとした焦げ目がつきます。

ふつうのごま油を使っても風味良く仕上がります

油の量が多いとカリカリ感が強くなりますが、多すぎると揚げ餃子のような食感になってしまうので、大さじ1〜2程度が目安。底面がカリッと焼き上がったのを確認したら器に盛り付けます。

焼き色はかならずチェック
出来上がり!

酢じょう油をつけて食べますが、好みで薬味(柚子胡椒、ラー油、豆鼓など)を添えてもいいでしょう。個人的には「酢+白コショウ」だけで食べるのが好みです。脂身が少なめの肉を使い、野菜がたっぷり入った定番の味です。野菜の水分と肉汁が絡み合った餃子は味のバランスがよく食べ飽きません。皮に包んだ状態で冷凍することもできるので、多めに作るだけの価値はあります。

(写真はすべて筆者撮影)

第1回記事:意外と手軽!「町中華のチャーハン」家で作るコツ
第2回記事:少ない油で簡単「カリカリの唐揚げ」家で作るコツ

樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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