プレゼンしないことが最強のプレゼンである理由 いつの間にか決まってしまう「テクニック」

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本当に効くプレゼンの極意についてご紹介します(写真:Fast&Slow/PIXTA)
ビジネスパーソンの必須スキルとも言えるプレゼン。書店にはプレゼンのノウハウ本が所狭しと並んでおり、そこにはさまざまなテクニックが書かれているが、何か大事なことを見落としていないだろうか。電通の営業マンからキャリアをスタートし、独立してサントリー「角ハイボール」ほかのプロジェクトを手がけている異色のクリエイティブ・ディレクター齋藤太郎氏は「プレゼンの技を磨くことには、あまり意味がない」と考える。同氏の初の著書『非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術』(2022年1月28日刊)から、本当に効くプレゼンの極意について紹介する。

必要なのは「説得」ではなく「共感」

私の仕事は、クライアントからビジネスの課題の相談を受け、その解決策を考えて提案し、実行のお手伝いをすることです。

『非クリエイターのためのクリエイティブ課題解決術』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

プロジェクトを進め、いい解決策が見えてきたら、それをクライアントに提案(=プレゼン)することになるわけですが、ここでひとつ注意しておかなければならないことがあります。それは、プレゼンに必要なことは共感を得ることであって、説得をすることではない、ということです。

相手と向き合って論破しようという、「北風と太陽」でいうところの北風のように、自分の考え方に相手を染めていこうと考えてしまうと、なかなかうまくいきません。真正面から向き合って対峙することは避けて、耳もとに話しかけるとか、横からささやくとか、後ろから語りかけるとか、共感を得るためには、相手の立場に寄り添うような気持ちで取り組むことが重要です。

なお、このことは社外のクライアントに対してのプレゼンだけでなく、会社内の上司や上層部に対するプレゼンにも同じことが言えます。

そのためには、プレゼンを受け取る相手の思考のステップにきちんと寄り添ってプレゼンを構築することが重要になります。つまり相手に「憑依」して、彼らの立場に立って考えるのです。

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