マーケットの「マラドーナ現象」に要注意

起こるべくして起きた、株高と円安の揺り戻し

1986年のサッカーW杯で、伝説の5人抜きを見せたディエゴ・マラドーナ。この離れ業にたとえたマーケットの「マラドーナ現象」とは?(Press Association/アフロ)

世界の潮流に歩みをそろえた国内株価とドル円相場

先週の10月2日(木)は、日経平均株価が420円もの大幅下落を演じた。米ドル円相場も1日(水)には一時1ドル=110円超えとなったが、その後反落し一時は108円近辺に迫った。

9月21(日)付の当コラムでは、「大きな円安トレンドは変わらないが、当面は、いったん円高方向へ振れ戻る展開を予想する」「短期的には為替が円高へ反転するとともに、いったん株価も下押し、日経平均は1万6000円を割り込む可能性もある、と警戒している」と述べた。その通りになったわけで、先週の株安・円高には全く違和感はない。

こうした市場の暗転には、2つの背景があったと考える。1つは、すでに海外株式市場や米ドル以外の通貨では、株価の反落や外貨安・円高が生じ始めており、国内株価や米ドルが、遅れてその輪に加わった、という点だ。

たとえば世界の株式市場を見回すと、米・独の最近の高値が9月19日(金)、英国が9月4日(木)、インドが9月8日(月)、ブラジルが9月3日(金)と、日経平均の9月25日(木)に先んじている(例外は上海総合など、ザラ場ベース)。

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