「『ヤバい日本経済』なんて本が出てますけど、日本経済、ホントはヤバイ(=良くない)んじゃないんですか?」
先日、こんなことを聞かれて泡を食ってしまった。
東洋経済新報社から絶賛発売中、出版後2週間で早くも3刷が決まったわれらが『ヤバい日本経済』は、若者用語の意味で日本経済は「ヤバい」と言っている。つまり日本経済は意外とイケてるぞ、乗り遅れるなよ、という肯定的な評価を下している。
日本経済は、実は腰折れしたのか?
ところが8月13日発表の4~6月期GDP速報値は、年率換算でマイナス6.8%という低い数値が出た。実は景気はすでに腰折れしているのかもしれない。日本経済は危ない、というオヤジ世代用語の意味でヤバイんじゃないですか?というのである。
まあ、待ちたまえ。この程度で日本経済は腰折れしない。が、当初の見込みを修正しなければいけない部分が出てきたのも間違いない。以下、きちっと説明するから、都合のいいところだけつまみ食いしないで、最後までじっくり聞きたまえ。
実質GDPは今年1~3月、年率換算で6.1%の高成長であった。それが4~6月期ではマイナス6.8%と大幅に下落した。つまり「行って来い」になってしまった。その主原因が、消費税の増税による駆け込み需要と、その反動減にあることは火を見るよりも明らかだろう。
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