ヤフー小澤流は、「渋いギタリスト」を目指す 小澤隆生×瀧本哲史 対談(下)

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 本連載では、『武器としての決断思考』『僕は君たちに武器を配りたい』『君に友だちはいらない』の著者で、エンジェル投資家の瀧本哲史・京都大学客員教授が、各界で新たなロールモデルとなる注目の人物と対談、これからのビジネスパーソンと日本企業の生き方を探ります。

※ 前編はこちら:8割が頼まれ仕事、それがおもしろい

瀧本:ヤフーのコーポレートVCの話も聞きたいのですが、基本的な戦略はどのようになっていますか。

小澤:投資のスタイルが二つあるんです。手法が合っていて、社長が「もうこれでトコトン行きます!」というところには、そのまま投資する。もう一つは、仮説を実験してもらうためのお金を出す。その仮説が合っていれば、もう1回ファイナンスが必要になるんですが、ここでは大きなお金を出す。

例えばラクスルという印刷系の会社に投資した時は、私の経験則等を活かしながらやってもらって、1年回してうまくいった。次は14~15億円入れてレバレッジかけるかどうか、という話なんですが、もちろんそこまで簡単にいくわけではない。

基本的には印刷、弁当屋や、葬儀業者のようなリアルなものに、インターネットを掛け合わせて行く。集客とクロージングまでをインターネットでやって、そのあとは実際にものと金がバガッと動くビジネスが極めて大好きですし、得意としています。同じところに乗っけちゃうとある程度の成長は見えるかなと思ってやっています。

「インターネット経由」は伸びる、これは自明

瀧本:いろいろな分野でECが増えるだろうという仮説ですね。

小澤:その産業自体がフラット、もしくは右肩下がっても、インターネット経由の率があるところまで右肩上がりする、これは自明のことなんです。だからほとんど外れがない。あとは、今でも例えばお弁当屋なら10万社、クリニックだったら25万社、不動産だったら25万社、生き残っている。極めて潰れづらいビジネスです。

その中で、インターネットという入口は寡占できる可能性がある。とことんシェアを上げておくのが、インターネットという受注窓口に関しては正しい。10年後を考えたら分からないですが最悪の場合、受注窓口のメディアとして成立させて、マージンをとればいい。これは、楽天でもアマゾンのマーケットプレイスでも成立している。

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