女性側がイライラする気持ちはわかります。子どもでもこの程度のしつけは受け入れるのに、「逆ギレするな」と思うのももっともです。ですが、たとえばクルマを運転しているとき、男性側にダメ出しをされてイライラした経験はありませんか?
クルマがパンクしたときに、男性はふつう自分で何とかしなければならないのですが、女性は人を呼べばいいと考えているように思われてなりません。ジャッキを使ってタイヤ交換をするときに、腕力なんて不要なのに。
もちろん、だから性役割分業は必要だ、と言っているのではありません。そのまったく逆で、男女双方が両方をできるようにするには、ある種の「想像力」が必要だと思うのです。お互いにできるように努力するという前提の下で、自分が言われて不快だと思うような発言は控えたほうがよいのではないか、ということです。
工夫ひとつで、レトルトカレーもイベントに
ステージ3。平日が忙しいお父さんでも、家にいる休日はあるはずです。そのときに子どもとお昼ご飯を作りましょう。メニューはインスタントラーメンやレトルトカレーでもかまいません。まず台所に立ち、鍋や食器や調味料がどこにあるかを知る、という水準からスタートなので。
せっかくですから、台所のコンロではなく、カセットコンロをベランダに持っていって、ビニールシートを広げ、レトルトをゆでながらプチ・ピクニックはどうですか? 庭があればテントでも張って。これだけで間違いなく、子どもは喜びます。ママの手作りカレーより、ピクニック気分のレトルトカレーのほうが、子どもにはうれしいのです。専業主婦のご家庭でも、最低このくらいは目指しましょう。
重要なポイントは、このときにお母さんが手出し、口出しをしないことです。なるべく朝から出掛けてしまいましょう。夕方に帰ってくると、家の中は少し荒れているかもしれませんが……。雑誌などでは、女性側へのアドバイスとして、「こういうときは目をつぶって褒めちぎりましょう」とあります。もちろんそのほうがよいと思います。
一方、だからこそ、男性側はせめて最低限の片付けを心掛けましょう。「昼ご飯を作ってやった」などとドヤ顔をするのは論外です。家事は「手伝う」ものではなく、まだ50点にも達していないのですから。
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