ハマスタ、"座席の窮屈さ"ではワースト級 12球団のホームグラウンドへ行ってみた<5>
8月15日の阪神戦は、虎ファンが陣取る3塁側で観戦した。この日ばかりは、押し寄せた虎ファンで外周部のグッズショップも超満員。入場制限をかけるほどだった。買ったシートは上から6番目。眺めは壮観な代わりに、段差はなり急。前列の人に視界を遮られる心配は全くない。ただ、前後の幅は下段の席と同じでかなり狭いので、膝頭が前の人の背中に当たらない様気をつける必要がある。
このあたりの席はスタンドを出てすぐのところに密閉されていない喫煙スペースがあり、臭いがスタンドにも広がっているので、煙草が苦手な人には少々厳しいかもしれない。中日戦で座った下の方の段だと全く気にならないのだが。
虎ファンのジェット風船が見事な理由
この日は8月3日に甲子園に行った時にタダで配っていた、グリーンの「ウル虎の夏」ジャージを着て、にわか阪神ファンに早変わり。ここ数年、観客動員数の減少が続く阪神だが、この日は内外野とも3塁側の座席をしっかり虎ファンが埋めた。
ラッキーセブンは六甲颪の大合唱。甲子園ではラッキーセブンはファンファーレだが、ビジターでは六甲颪。ハマの夜空に舞うジェット風船はお見事としか言いようがない。
そしてわかった。ほぼ満席かつ完全ホームの仙台、広島、ヤフオクのジェット風船がなぜ阪神のジェット風船にかなわないのか。原因は、一人で2つのジェット風船を飛ばす人の比率の差だ。飛ばす人数が同じなら、一人で2つ飛ばす方が見事な結果になるに決まっている。筆者は2014年5月、西武ドームで交流戦の阪神vs西武のゲームを観戦している。この時も1塁側(西武ドームは3塁側が西武サイド)をびっしり埋めた虎ファンのジェット風船は見事だった。
ゲームは7回裏にベイスターズが追いつき、同点で迎えた8回表。阪神が上本博紀のタイムリーで3点を加え、7対4で阪神の勝利。ゲーム終了後、ハマスタには六甲颪が轟いた。
ゲーム終了後、改装後新たに誕生した高額シートの写真を撮らせてもらおうとしたところ、高額シートエリアへの侵入を球場スタッフは許してくれなかった。ハマスタ以外の球場ではゲームが終了すれば許してくれたのだが、この球場ではダメだった。「他の球場では写真を撮らせてくれた」と言って粘ってみたが、「ボクに言われても困ります。だめなものはだめです。」という回答だったので、高額シートの撮影は断念せざるを得なかった。
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