ハマスタ、"座席の窮屈さ"ではワースト級 12球団のホームグラウンドへ行ってみた<5>

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久しぶりのハマスタ。場内に入ってみると、コンコースが見違えるほどきれいになっていた。第一のミッション、女子トイレの個室数カウントを開始してさらにびっくり。ここも見違えるほどトイレがきれいになっていた。

この球場は内外野がつながっていないので、今回は内野のみのカウントになった。メインの2階コンコースには全部で10カ所の女子トイレがあり、個室数は、全て洋式で合計72個。4階は4カ所で洋式21に和式12。内野は洋式93に和式12の合計105。この球場の全体キャパは3万人だが、この球場は内野スタンドの高さが外野に比べて極端に高い構造なので、全体の74%にあたる2万2321席が内野席。個室数105個を内野席数で割ってみると0.47%。他の球場とほぼ同水準である。

働き者のスターマン

第一のミッションを終え、コンコース散策へ。2シーズン前、ホッシーに代わってこの球団のマスコットになったスターマンはなかなかの働きもので、コンコースを歩きながらファンサービス。ちなみにスターマンは、ホッシーファミリーが飼っていたペット(ハマスター、否、ハムスター?)だったらしい。

フード類ではやはり崎陽軒が一番人気。名物みかん氷(缶みかんを大量にトッピングしたかき氷)は1塁側に店舗がある。この球場、売店は内野にほぼ固まっていて、外野には崎陽軒とビールスタンドしかない。しかも外野チケットでは内野に入れない。外野に年間シートを持っている知人は何回かに一度は豪勢な手作り観戦弁当を持参している。

この球場は第3セクターの所有で、場内の飲食店や広告看板から上がる収益は球団のものにならない。飲食収益向上に向けた改善はもっぱら球場側の管轄だ。所有者の3セクが利潤追求にあまり熱心ではない場合、フード・ドリンク関連のサービス向上はなかなか進まない。

コンコース散策を終えて自分の席へ。座席指定で購入した席は、1ランク上のFAシートとの境目の通路沿いで、前から14列目。正面は比較的浅めに守ったときの外野守備位置あたりである。FA席だと4300円になってしまうのでFB席にした。

座席は一体型で肘掛けなし。座面サイズは横40センチメートルに縦32センチメートル。横はほぼ平均水準だが、前後の幅がたった73センチメートルしかない。これは12球団中最も狭い。80センチメートルでほぼ標準なので、かなりの狭さだ。だから座面の縦が32センチメートルしかとれないのだろう。通路から離れた奥の席の人が通路に出るには、通路に至る席の人全員が立って通路に出ないと出られない。この球場は土地柄か、神宮に次いで大柄な白人観戦客が多く、この小さな座席に無理矢理座っている姿は見ていて気の毒なくらいだ。

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