「GDPより長寿大国」日本が世界をリードできる訳 何歳でも輝ける「新資本主義」ライフシフト社会

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『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の著者2人と平野未来氏が、コロナ・パンデミック後の日本人が大切にすべき価値観について語り合う(写真:登壇者提供)
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シリーズ累計50万部のベストセラー『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の最新版『LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2):100年時代の行動戦略』が2021年10月、ついに発売された。
発売を記念して行われた著者2人と平野未来氏の鼎談の模様を3回に分けてお届けする。3回目となる今回は、高齢化社会という点で世界に先駆ける日本が、世界に対してどんなメッセージを発信できるかについて語り合う。
(司会:東洋経済オンライン副編集長 倉沢美左)

国を判断する指標はGDPだけではない

――日本では今、少しずつですがいくつかの変化が起きています。私たちが変わり、後戻りすることがないとしたら、10年後の日本はどんな国になっているでしょうか。『ライフ・シフト2』では、GDPだけが国を判断する指標ではないと書かれていますが。

『LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2):100年時代の行動戦略』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

リンダ・グラットン(以下リンダ):日本は今、より健康的な生活に向けた移行において、世界をリードするチャンスがあると思います。若者が90歳まで健康に暮らすために何が必要かを、世界に示すことができるのです。

もちろん例えば80歳になった途端に健康になることなどありません。変化をもたらすのは私たち自身の行動の一つひとつで、それは若い頃から始まります。

それは食習慣について考える、世界を探検しようとしている、働き方について考える、スキルを磨く、こういったことすべてにおいて言えます。

皆、日本に期待していると思います。世界は、日本が寿命の最も長い国であることを知っています。だからこそ日本の経験は、世界の人々に与える最も重要な贈り物の1つになるのではないかと思います。

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