絵が苦手な人に多い1つめの特徴は、「下描きをせずに描いてしまう」ことです。
上手な絵の第一歩は「設計図」から
たとえば、「ペンギンを描いてみましょう」と言われて、あなたはどこから描き始めるでしょうか? 「愛らしく広げた羽」でしょうか、「くちばし」でしょうか。ペンギンらしい特徴をとらえようと、さっそく鉛筆を動かす人も多いと思います。
しかし、やみくもに鉛筆を走らせ、「見たまま」を描こうとすると、失敗することが多いものです。足先など「細部の描写」が不安になったり、完成させたあとで「全体のバランス」が気になってしまったりします。
私の「30分方式」では、すぐに鉛筆を動かしたりはしません。はじめに「ペンギンは、どんな図形で構成されているのか」を見極めて「設計図」を作成するのです。
そのような視点で見ると、体は「大きなアーチ状の図形」で、羽は「半楕円形」で、足は「小さな長方形」で構成されていることがわかります。
一見、独特に見える体型も、「おなじみの図形」を組み合わせたものだと考えれば、ペンギンを描くのはそう難しくないのです。
この段階では、足先やくちばしなど「細かいパーツ」は、まだ気にしなくて大丈夫です。「設計図」を仕上げたあとで、「細かいパーツ」を描き込んでいくほうが、ずっと簡単だからです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら