絵が苦手な人に多い2つめの特徴は、「平面的に描いてしまう」ことです。
さあ、「ドーナツを描いてみましょう」と言われたら、どんな風に描きますか? 小さな円の外側に、ふた回りほど大きな円を描いて「完成!」でしょうか。
絵が苦手な人に限って、このように「平面的に」描いてしまいがちです。多くの物体がもつ「厚み」や「丸み」「奥行き」などを表現していないことになります。
逆に、「上手な絵」(思わず手を伸ばしたくなるドーナツ)を描くためには、「3Dに見える」こと、つまり「立体感」が欠かせません。
「陰影」をつけると「立体的な絵」が描ける
私が考案した「30分方式」のなかで「立体感を出すための簡単な方法」のひとつが「陰影」をつけることです。
たとえば、身近な野菜、パプリカは、光の当たる場所「ハイライト」を意識して陰影のつけ方を学ぶのに、とてもよい題材です。うまく表現できると、「つややかな表面」に光が反射して、新鮮そうに輝いて見えます。
まずは「どこに光が当たっているか」を確認して、その反対側に影を描きこみ、「ハイライト」の部分は白いまま残しておくのです。そうすることで、「物体の丸み」や「光沢」を上手く表現することができるのです。
レッスンをくり返すうち、まるでスケッチブックから飛び出してきそうな、本物そっくりのいきいきした絵を描くことも、夢ではありません!
無料会員登録はこちら
ログインはこちら