千田:いや、中3の夏の課外授業で救われました。ほかの学校の先生だったのですが、英語を学ぶ楽しさを教えてくれたのです。また、「やればできる!」という体験もさせてもらいました。それで、がぜんやる気が湧いてきたのです。
さらに、中3の最後に英語の担当だった先生が赤本をくれたのです。山口書店の文法書です。「千田君、北高(青森県立八戸高等学校)受かったよな? 北校はこの参考書を使うから、予習していけ」と言って渡してくれました。
そのとおり予習しておいたら、授業がよくわかってね! 授業が理解できると、英語が楽しくなり、好きになっていったのです。そこからですね、エンジンがかったのは。
高3で英検3級不合格。でも大学2年で英検1級合格!?
安河内:先生は英語を話したり書いたりという発信型の英語が今はお得意です。先生の時代の高校の英語の授業で、話したりする機会はあったのですか?
千田:まったくありません。英文和訳と和文英訳、これだけでした。「辞書はボロボロになるまで引け」と言われてね。その前に心がボロボロになりましたけど。
安河内:じゃあ、高校卒業時には英語は話せなかったと?
千田:全然、話せませんでした。やる気を出して頑張ったのに、英検3級に落ちてますし!!
安河内:え、高3で? これ書いちゃってもいいですか?
千田:どうぞ。それで、大学に入って1年ちょっとで英検1級を取りました。
安河内:はっ? ちょっと待ってくださいよ。まず高3で英検の3級に落ちたのは、スピーキングが全然できなかったためですよね?
千田:当時、英検3級にはスピーキングがなかったと記憶しています。落ちたのは、和訳ばかりやっていたからでしょうね。
安河内:そうなんですか。じゃあ、大学受験は?
千田:福島大学に受かりました。英検3級に落ちたのは、おそらく高3の初めだったと思います。そこから受験勉強はみっちりしました。ですから大学受験の英語は得意になって、高校の英語の成績もよくなりました。
安河内:じゃあ、浪人しなかったんですね?
千田:ええ。
安河内:大学では何を勉強されたのですか?
千田:走り幅跳びです(笑)。陸上部でね。あとは経済学部経済学科で、国際経済論が専門でした。英語は専門ではありませんでしたが、ESSには入りましたね。1年の終わり頃だったかな。
安河内:ああ、先生もESSですか。英語の達人になる人は、ESS出身者が多いですよね。
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