低学歴の同期が恵まれていると腹立たしい 嫉妬するなら、自分のためになる比べ方をせよ

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重要なのは、現時点における評価イコール将来における評価ではない、と認識すること。そして、コンプレックスや不満の原因がわかった時点で、それらを解消するべく、自分自身が努力をする決意をすることです。

当然ですが、その際に周りは不満解消の主体にはなりえません。あくまでも自分自身が解消するべく主役として動かないと、いつまで経ってもその状況は改善されません。ぜひ、待ちの姿勢ではなく、積極的に不満解消に向けて行動をされるべきです。

判断基準が「周りの環境」ではいけない

それに周りと比べることは、自分自身の判断基準がいつも周りという環境になってしまっていることなので、健全な状況とはやはり言えません。周りの状況や意見に仕事や生活が左右されるようでは学生と同じです。大人とは言えませんよね。

そう考えますと、最後に書かれている「転職」という選択肢もありえない選択肢です。ご自身が変わらないかぎり、すなわち仕事において自分自身が自信を持てるようにならないと、場所を変えても同じような感情を持つことになるでしょう。

そうは言っても、どうしても周りと比べてしまうという気持ちはわからなくもありません。ただ、そうであったとしても、単なる嫉妬などの対象として比べるのでなく、その違いはなぜ生じているのかといった、原因究明のためのベンチマークとして比べ、どうしても比べてしまう自分の短所が、少しでも将来の自分のためになるような比べ方をしてみてください。

比べてしまう理由は現時点で仕事における不満があるからだと申し上げましたが、悩めるサラリーマンさんがこの先、キャリアを重ねていくにつれて、やがて比べる側から比べられる側になるとも思います。そういった相談を受けることも出てくるでしょう。その際にはぜひ、適切なアドバイスを「比べてしまう若い人」にできるように、悩みつつも着実に成長されることを切に願っております。

※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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