低学歴の同期が恵まれていると腹立たしい 嫉妬するなら、自分のためになる比べ方をせよ

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考えてみれば当たり前のことかもしれませんが、周りと自分を比較したところで、周りのレベルを突然、自分が魔法か何かで落とせるなど、自分がいくら頑張っても他人を変えることは難しいですよね。

ところが、自分自身を変えることは、自分自身の努力と工夫でいくらでもできます。他人と比べてしまう理由がわかったところで、次にやるべきことは、当たり前ですが、その原因となっているもの、悩めるサラリーマンさんのケースでは仕事に一心不乱に注力してみることです。

コンプレックスがあるのは幸運である

不満やコンプレックスを持っているのは、考えようによっては幸運なことかもしれません。なぜなら、何を、どんな状態を解消すればよいのかが明確に見えている状態であるといえなくもないからです。

不満を不満のままで愚痴を言い続けている限りにおいてはそうではありませんが、逆にその不満をバネに頑張れるのであれば、注力すべきことが見えているのですから、そんなラッキーなことはありません。

また、先ほど「長期で考える」と言いましたが、現時点における周りと他人を比べるのではなく、現在の延長線上にある将来の時点での自分と他人を比べてみましょう。そうすると、おのずと現在より努力したもの勝ちであることが明確に見えてくると思います。たとえば、周りが「いい部署」へ配属とありますが、その部署でないと「いい仕事」ができない、ということはないでしょう。

むしろ、現在の部署でしかるべき実績を出すことに注力することで将来が開けてくるのだと思いますし、そもそも20代における配属なんてものは、言葉は悪いですが、上が勝手に「現時点におけるポテンシャル」を見て決めているものです。であれば、自分自身でこのポテンシャルを今以上に高めていけばよいだけの話でもあります。

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