さて、それを悩めるサラリーマンさんの例に置き換えてみると、やはり仕事において現在、何かしらの不満があるのでは。自分の思い描く理想と現実にまだまだギャップがあるからこそ、仕事において成功していると思われる周りに対してネガティブな感情を持ってしまうのでしょう。20代半ばとのことですから、なおさら早く仕事を自分のものにしたい、と焦る気持ちもあるでしょうし、余計にそうなってしまうのかなと推測します。
「現時点」で考えるな
それでは、どうしたらよいか。まず考えていただきたいのは、仕事にせよ人生にせよ、現時点というスナップショットで考えても仕方がないということです。たとえば、仕事は浮き沈みもありますし、成功している人がずっと成功していられるというような簡単なものでもありませんので、長期的な視点で考える必要があります。「仕事において成功していると思われる周り」と先ほど書きましたが、「現時点で成功しているように見える」、または現時点で「一歩先に行っているように見える」にすぎません。
「同期が自分よりもいい部署へ配属された」とか、「友人が自分よりも稼いでいる」とのことですが、それとて未来永劫、その状況が続く保証はありませんよね。もっと言えば、現在、悩めるサラリーマンさんがお勤めの「大手企業」がこの先もずっと大手である保証もありませんし、現在、その会社にお勤めの方がずっとその身分が保証されているわけではありません。
著書『非学歴エリート』に詳細は書きましたが、私自身のスタートは、少なくとも現在の悩めるサラリーマンさんよりも非常に低いところから始まっています。それこそ勤務先の知名度も年収も低く、その時点で周りと比べていればステイタスは低かったと思います。
が、一方で私は自分自身の信じる道を突き進んでいるという信念があったのと、将来、勝てばよいという考え方でしたので、その時点においては自分と周りを比較することはしませんでしたし、私はそういったコンプレックスや自信のなさはずっとそのステイタスが固定されているようなものでもないし、そもそも自分で乗り越えるべきものであり、他人を批判してどうにかなるものでもない、と考えていました。
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