アメリカのドラマのクオリティは、ここ10年で格段にアップしている。地上波をしのぐ勢いで、ケーブル局が質の高いオリジナルドラマを作り、最近ではインターネット配信ドラマも映画並みのクオリティを誇っている。そんなアメリカのドラマを中心に、世界各国の海外ドラマの中から、海外ドラマ・ライターの今祥枝が“大人”のビジネスパーソンに向けて骨太な作品を紹介。話題の新作から過去の秀作まで、独自の視点で斬っていく。週末、自宅で海外ドラマを楽しみながら、グローバルな教養も身に付く!
全米のエグゼクティブが参考にしているドラマ
第1回は、全米のデキるビジネスパーソンが参考にしていると評判のリーガル・ドラマ『SUITS/スーツ』を紹介する。
舞台は、マンハッタンにある大手ローファームのピアソン・ハードマン法律事務所。一匹狼の敏腕弁護士ハーヴィー(ガブリエル・マクト)が、面接会場に偶然迷いこんできた、驚異的な記憶力を持つワケありの青年マイク(パトリック・J・アダムス)を自分の部下として雇うところからドラマは始まる。
マイクは弁護士志望の優秀な学生だったが、家庭の事情と悪友のせいで大学を中退となり、弁護士資格は持っていない。
だが、ハーヴィーはマイクの資質を見抜き、ハーバード・ロースクール出身という経歴詐称をお互いの共有の秘密として、彼とタッグを組むことに。最初は反発し合うも、しだいに影響を受け合っていく。
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