「あの人が市長でいるのが、本当に恥ずかしい」
表敬訪問した東京五輪・ソフトボール女子の後藤希友投手の金メダルを噛んだとして名古屋市の河村たかし市長が非難を集めています。
派手なパフォーマンスで話題をふりまく「お騒がせ市長」ですが、これまでさまざまな批判を乗り越え、2009年の初当選以来、12年で5回の選挙を乗り越えてきました。
とかくひんしゅくを買いながらも、ここまで権力の座に居座り続けられたのはなぜなのか。そして、なぜ、あのような「愚行」に走ったのか。その特異なコミュニケーション手法について分析してみましょう。
河村市長といえば今年2月、偽造問題が発覚した大村秀章愛知県知事のリコール署名活動を前面で支援していたことでも大きな批判を浴びました。
しかし、その後、行われた名古屋市長選に再び出馬し、苦戦をしながらも、自民以下4党が推す候補者を破り、当選を果たしたのです。
筆者の身の回りにいる名古屋出身の人に聞くと、「あの人が市長でいるのが、本当に恥ずかしい」「品位がない」「名古屋を貶めている」「今どき、あんな名古屋弁は誰も話さない」と不評の声をよく聞くのですが、それでもなぜか、当選し続けてきた不思議。
「ほかにいい候補者がいない」という理由もあるかもしれませんが、「彼自身にも何か秘密があるに違いない」そう思ってきました。
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