メダル噛み「お騒がせ市長」がなぜか当選続ける訳

トランプ前大統領も駆使した4つのテクニック

表敬訪問したソフトボール日本代表の後藤希友選手の金メダルをかじった河村たかし名古屋市長。スポーツ界や市民などから猛批判を浴びています(写真:共同通信)
日本を代表する一部上場企業の社長や企業幹部、政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチなどのプライベートコーチング」に携わり、これまでに1000人の話し方を変えてきた岡本純子氏。
たった2時間のコーチングで、「棒読み・棒立ち」のエグゼクティブを、会場を「総立ち」にさせるほどの堂々とした話し手に変える「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。
その岡本氏が、全メソッドを初公開した『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』は発売後、たちまち12万部を突破するベストセラーになっている。
コミュニケーション戦略研究家でもある岡本氏が「なぜ、河村たかし名古屋市長はメダルをかじったのか」について解説する。

「あの人が市長でいるのが、本当に恥ずかしい」

表敬訪問した東京五輪・ソフトボール女子の後藤希友投手の金メダルを噛んだとして名古屋市の河村たかし市長が非難を集めています

『世界最高の話し方 1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

派手なパフォーマンスで話題をふりまく「お騒がせ市長」ですが、これまでさまざまな批判を乗り越え、2009年の初当選以来、12年で5回の選挙を乗り越えてきました

とかくひんしゅくを買いながらも、ここまで権力の座に居座り続けられたのはなぜなのか。そして、なぜ、あのような「愚行」に走ったのか。その特異なコミュニケーション手法について分析してみましょう。

河村市長といえば今年2月、偽造問題が発覚した大村秀章愛知県知事のリコール署名活動を前面で支援していたことでも大きな批判を浴びました。

しかし、その後、行われた名古屋市長選に再び出馬し、苦戦をしながらも、自民以下4党が推す候補者を破り、当選を果たしたのです。

筆者の身の回りにいる名古屋出身の人に聞くと、「あの人が市長でいるのが、本当に恥ずかしい」「品位がない」「名古屋を貶めている」「今どき、あんな名古屋弁は誰も話さない」と不評の声をよく聞くのですが、それでもなぜか、当選し続けてきた不思議。

「ほかにいい候補者がいない」という理由もあるかもしれませんが、「彼自身にも何か秘密があるに違いない」そう思ってきました。

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