「ステージ4のがん」45歳男性が若者に伝えたい事 中学生に語りかける「未来は変えられる」

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「がん授業」を行う志賀俊彦さんの生き方とは?(写真:筆者提供)
国立がん研究センターの統計によると、2016年にがんと診断された約100万人中、20歳から64歳の就労世代は約26万人。全体の約3割だ。
だが、治療しながら働く人の声を聞く機会は少ない。仕事や生活上でどんな悩みがあるのか。子どもがいるがん経験者のコミュニティーサイト「キャンサーペアレンツ」の協力を得て取材した。
約20年前にステージ4のがんで切除手術を受けて回復。約3年前からは闘病経験を子どもたちに語ったり、がん仲間たちと社会に情報発信したりする活動を続けている、建設会社勤務の志賀俊彦さん(45)のケースを取り上げる。
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生徒も先生も間違える「がん授業」での問題

「次の質問です。がんになった人の5年後の相対生存率は、次のうちでどれが正しいと思いますか? ①10% ②30% ③60% ④90%」

志賀さんが尋ねると、中学1年生の全31人の手がもっとも多く上がったのは②。だが、正解は③の60%で、正解者は1人だった。

「最新のデータでは、5年後の相対生存率は64%に伸びています」

志賀さんが補足すると、生徒たちからヘェ〜ッという声が上がる。2021年3月中旬、茨城県稲敷市立桜川中学校。志賀さんは任意団体「茨城がん体験談スピーカーバンク(スピーカーバンク)」代表として、当日の授業を担当していた。

茨城県稲敷市立桜川中学校で生徒たちに授業をする志賀さん(写真:筆者提供)

続いて先生たちにも質問を向ける。

「がんと診断される患者さんたちの中で、18歳未満の子どもがいる人は年間何人ぐらいいると思いますか?」

志賀さんがそう言って右手を差し出すと、その先にいた男性教員が自信なさげに「1000人程度?」と回答。すかさず「毎年ごとに5万6000人ぐらいです」と志賀さん。今度は教室全体からホ〜ッという声が漏れる。

生徒も先生も間違える「がん授業」がテンポよく進んでいく。

「ちなみに私は45歳で、中学1年の娘と小学2年の息子がいます。みなさんの同級生のお父ちゃんが、しゃべりに来た感覚で聞いてもらえるとうれしいです」

そう話すと志賀さんは柔和な顔の両頬をさらにゆるめた。

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