「余命10カ月」宣告された男が10年生きて見たもの 「戦いなさい」医師の一言が道を開いた

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長谷川一夫さん(前列中央)と闘病マンガを作った高校生たち(写真:長谷川さん提供)
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国立がん研究センターの統計によると、2016年にがんと診断された約100万人中、20歳から64歳の就労世代は約26万人。全体の約3割だ。
だが、治療しながら働く人の声を聞く機会は少ない。仕事や生活上でどんな悩みがあるのか。子どもがいるがん経験者のコミュニティーサイト「キャンサーペアレンツ」の協力を得て取材した。
2010年に肺がんステージ4の告知を受けた長谷川一男さん(50)は今年1月、高校生たちに闘病の軌跡をマンガ動画にしてもらった。約11分間の動画制作が、長谷川さんと高校生たちの双方に起こした変化を紹介する。

「闘っていいんだ!」と気づかせてくれた言葉

長谷川さんの闘病の軌跡をまとめた原案をもとに、関西文化芸術高校の生徒たちが制作したマンガ動画「#私とがん」は、次のセリフから始まる。

「ある医師から貰った言葉
『一日一日を大切に生きてください』
またある医師から貰った言葉
『戦いなさい。人には役目がある。』
余命10カ月と診断された僕に
道を示してくれた
大切なふたつの言葉だ」

 

肺がんのステージ4で余命10カ月。2010年に長谷川さんはそう診断された。

病気の過去のデータから、半数の患者が亡くなると予測される時期を医師は「余命」として伝えることが多い。だが、余命より早く亡くなる人もいれば、より長く生きる人もいる。

長谷川さんは当時、さらに2人の医師にセカンドオピニオンを求めた。上記の「大切なふたつの言葉」とはその2人からのものだ。

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