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「アナ雪」チームが圧倒的な改善力を発揮できた訳 自己保身に走る人を救うリーダーの強い言葉

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改善というプレーには、次の4つの方法があり、この4つに意識を集中させる言葉を使うといい。

1.後退ではなく前進
2.内側ではなく外側
3.個人ではなく過程
4.ミスの回避ではなく偉業の達成

「前進」「外側」に意識を向ける

ここでは、上の4つうちの最初の2つを取り上げよう。

■方法1 後退ではなく前進に意識を向ける

自分は成長できると信じる気持ちと自分の行動のコントロールには、強いつながりがある。そしてこのつながりが、「もっとよくなりたい自分」を呼び覚ますカギとなる。改善で前進することに意識を集中させるのはそのためだ。

前に進むことに意識を向けていると、次のような疑問を投げかけられるようになる。

❖「次はどこを変えるといい?」
❖「次の赤ワークの工程は、どのように変えるべきだろうか?」
❖「今回うまくいって、変えないほうがいい部分はどこ?」
❖「あのときに戻れるとしたら、自分に何を伝えたい?」
❖「次回の教訓にしたいことは何?」 
■方法2 内側ではなく外側に意識を向ける

人は本能的に、自分や自分のチームを守ろうとするものだ。だが他者に意識を向けると、「もっと違うやり方があったのではないか」とまわりから責められまいと身構えるのをやめて、次のような言葉が出てくるようになる。

❖「このプロジェクトを誰かに引き継ぐことになったら、さらなる成功を促すために何と言う?」
❖「役員たちはわれわれのどこを変えてほしいと思っているだろう?」
❖「顧客のためにもっとできることはないか?」

また、次に紹介する例のように、適切な言葉を使うと、改善を推し進めたいという気持ちが高まって、「ミスを回避するため」から「偉業を成し遂げるため」にできることへとチームの視点が移る。

❖「ここでは何が正しいかに意識を向けて、それを自分たちの礎にしよう」

これはまさに、ピーター・デル・ヴェッチョが『アナと雪の女王』の制作チームに向かって、うまくいっていないことではなく「正解となりうるものは何か」を考え、そこを出発点にしてほしいと告げたのと同じだ。

彼のその言葉のおかげで、チームのメンバーは本物のイノベーションに必要な思考心理になることができたのだ。

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