プロ野球「無観客開催」で迫られる次なる一手 "宣言"の状況次第ではスケジュール変更も

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無観客で行われたオリックス―楽天戦。内野席には選手を応援するマネキン人形が設置された(写真:時事)

「厳しい変更を余儀なくされたが、プロ野球としては対象地域の試合を無観客という選択をしました。ただ今回はあくまでも例外的選択となります」

3度目の緊急事態宣言発出に伴って、一部の公式戦を無観客試合にすると4月24日に発表した日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナーのコメントは苦渋に満ちていた。

NPBはここまで政府の感染症対策に積極的に協力し、昨年の開幕戦も3カ月遅らせ、試合数も143試合から120試合に短縮。無観客から動員数を制限しての試合実施など、打てる手は打ってきた。

斉藤コミッショナーは「相応のコストをかけて防疫態勢を繰り返してきた。(無観客は)あくまで例外的。基本は有観客のもの。政府や自治体も我々が苦渋の選択に至った経緯をどうか理解していただきたい」と語気を強めた。

その背景には、「この状況がこれ以上続けば、NPBはもう持たない」という深刻な危機感がある。

新型コロナ禍でNPB球団が受けた経営面でのダメージについて、観客動員の推移を基に具体的に見ていこう。

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