現実のいさかいは、一回の謝罪では解決しない
この7年間は大変でしたね。もう既に試された方法かもしれませんが、私からの助言は次のようなものです。
男性は女性と違い、世事に疎くなりやすいです。私がいろんな人の経験談から多くを学んだように、夫君にもご機嫌の良いときに、いろいろ世間話として参考になるお話を聞いてもらうのはどうでしょう。今の夫君に、ご実家との関係を正面きって話題に出すのは得策ではありません。
「新聞か何かで読みましたが、妻の実家に大金を騙され失くした婿殿なのに、妻の立場を考えて、最低の付き合いはしているそうです。妻は感謝してもしきれないそうです」(それに比べて貴方は器が小さい、なんて責めてはいけません)。
「失敗や過ちのない人はいなくて、人間は皆、許し許されて生きているのだそうです。確かにそうですね。私たちもいろいろな人たちから随分許されて今があるわけで、もっと寛大に許すことも覚えないとね」等々。
即効性はありませんが積み重なると、何かの拍子に夫君が貴女のご両親との関係も、これではいけないと気づいてくれるきっかけになるかも知れません。
ドラマなら一回の謝罪で解決しますが、現実はそう簡単にはいきません。夫君にもっと心を広く持ってもらう作戦実行と並行して、ご実家のお母様の謝罪が心からのものであったこと、間に立った貴女の行為も反省すべき点があったことなどを、誠実な態度で根気よく示していくことが必要です。
大人の喧嘩は白黒はっきりさせない方が良い
大人の喧嘩は白黒はっきりさせない方が良いといいます。何がどうなるか判らないのが人生ですし、せめて冠婚葬祭で挨拶ができる程度の余地を残すのが大人の喧嘩だそうですと、夫君に話しましょう(そこから関係が好転することを期待しているとまでは、この段階では言ってはいけません。あくまで夫君の成長を促し、視野が広くなるのを助けるのです)。
大切なお嬢様のための今後のさまざまな記念日や結婚式に、外祖父母を招くか招かないで揉めるのは、お嬢様のためにまずよくありません。貴女もとてもつらい思いをすることになります。そうしたことは、「夫君の改造計画」が進むにつれて、話題にし始めるといいでしょう。
夫に対する謙虚さと、夫の顔色を伺うことは別問題
今後、夫婦の問題は先ずは極力、夫婦で解決しましょう。娘に離婚を提案するご実家のご両親には、同居ではありませんが、我が友・フネ子さんのような親になってもらうよう説得しましょう。娘婿である増田さんが嫌いであっても、娘のアワビのために我慢するのが大切なのです。
ご夫君ももっと大人になるべきですが、この種の問題は結構双方の成長と、時間が解決してくれる事例も珍しくありません。貴女の賢い立ち回りが鍵です。
なお、夫君に気を使いすぎて、貴女や娘さんまで、ご自身のご実家と疎遠にならないようにしてください。夫の顔色を窺いすぎて実家と疎遠になったのに、疎遠なことが夫には当たり前となってしまい、実家との関係が何一つ好転せず、一生後悔している私の友人がいます。ご実家のご両親と貴女も、夫君に対して謙虚になるべき点は謙虚になって、あとは堂々とお会いになるべきだと思います。
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