"暴力夫"に実家の父母を許してもらうには? サザエさんのお母さんのフネさんに学ぶべし

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アワビさんの婿殿・増田さんは、自分の優秀さを鼻にかける人で、あまり周囲の評判はよくありませんが、フネ子さんは「増田さん、増田さん」といつも彼を立てます。フネ子さんの作る料理はいつも増田さん中心で、娘夫婦の喧嘩ではいつも娘であるアワビさんを叱り、増田さんの味方をします。

「まさに絵に描いたようなサザエさん一家ねぇ」と周囲の人から羨ましがられていますが、ある日、フネ子さんは私に言いました。「絶対に秘密だけど、私は増田さんが大っ嫌い!」、「すべては娘可愛さなの」。

「離婚してくれれば嬉しいけれど、それは我が娘・アワビがとことん彼に懲りて、自分で決断を出さねばならないことでしょ。親が原因で二人が仲違いするようなことはあってはならないわ。下手に未練を残されても困るし」。

フネ子さんの話は続きます。「増田さんとはいつも冗談を言い合ったりしているけれど(事実いつもそうなのです)、彼も馬鹿ではないから、私が心では嫌っていることは判っていると思うわ。以心伝心で向こうも私を好きでないと思うけれど、表面的にでも仲良くできるということが大事なの。私の師匠はサザエさんに出てくる磯野フネさんよ」。

ここで私が世の婿殿の鏡として尊敬してやまない、ノリスケさん(仮名)にも登場願います。ノリスケさんは、妻の父親の「不誠実な行為」によって5億円を失いました。これはノリスケさんの事業にも大きな打撃を与える金額だったそうですが、彼は彼の妻に「君には関係ないことだから」と夫婦関係はこれまでとは何も変わらないことを誓い、妻が困らないように、妻の実家とも最低限のお付き合いを続けているそうです。

義母が婿を罵倒したのは言語道断

みどり様、私はみどり様の旦那様の暴力に大きな怒りを共有していますが、以下は少し耳ざわりな言い方になりますことをお許し下さい。以下では、夫君の暴力が大したものでhなく、根は悪い人ではない、との仮定の下、書き進めますこともご理解ください。

まず産後の精神的に不安定な時期だったとはいえ、そして売り言葉に買い言葉とはいえ、夫君まで巻き沿いにして母娘喧嘩をしたお二人が、まずいけませんでした。

お母さまが、何も悪いことをしていない婿殿に、酒に酔って罵声を浴びせるなど言語道断です。夫君が「謝るまで許さない」と言い出すまで母親に謝るように促さなかったみどりさんもいけませんが、貴女に言われるまで婿殿に謝罪しなかったお母様はもっといけませんでした。 

お母様は貴女に説得されて謝罪されたそうですが、夫君の腹の虫が納まるまで誠意を尽くされたでしょうか? 一事が万事です。夫君が受けた心の傷が如何ばかりだったか、母娘でこの件に関する限り認識が甘いように思います。謝罪したから済んだという話ではなく、母娘で猛省していることを夫・婿殿に伝え続けるべきだったのです。

また、夫君とご実家のご両親の不仲の原因は、姑さんは部外者です。夫君の暴力事件も、姑さんに訴えたければ母親からではなく貴女の口から伝えるべきでした(もちろん、激しいモノであればドメスティックバイオレンスから逃れるため、外部の力が必要ですのでケースバイケースですが)。暴力事件で姑さんが夫君の味方をしたのは決して誉められませんが、お宅で出会ったとき、貴女の方から挨拶しなかったのはいけません。

謝罪させた姑さん、謝罪した貴女はともに賢明だったと思いますが、これは世の中の全ての謝罪に共通しますが、謝罪にはその後の行動が伴わなければ謝罪になりません。この点、大丈夫でしたか? 夫婦の問題は余程でない限り夫婦で解決するべきです。親を巻き込むと、かえって複雑になりますよ。

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