良い姑になるのは、良い嫁になるより難しい
“姑が嫌いで旦那と離婚”では、子供がかわいそう

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 グローバル化が進む中、親たちは、子供を世界で通用するエリートに育てるため、日々、努力を重ねている。しかし、若手マザーの中には、子育ての仕方がわからず、周りの助言にも恵まれないケースも多い。そこで、ベストセラー『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』の著者であるムーギー・キム氏の母親で、子供を国際弁護士、国際金融マン、海外著名大学教員、公認会計士に育て上げた著者が、読者の皆様からの子育て相談に回答する。  
【ミセス・パンプキンへの人生相談】
 私は30代の主婦です。姑は私の実家との付き合いを完全に拒否する人で、私にも嫁に来たのだからとそれを強いる人です。他にもいろいろ理由があり、ここ2年半ほど、車で10分くらいの距離に住んでいますが完全に絶交渉です。
 たとえば私の父がお年賀に菓子折りを用意し、私に託しました。姑に渡したところ、“あなたの実家と付き合いたくない”といわんばかりに、あからさまに嫌な顔をしたのです。
 決定的だったのは、第2子妊娠中に切迫早産でかなり長期間入院したときのことです。その間、私の母が上の子の世話や、夫の食事まで作ってくれました。姑は何にもせず、見舞いにも一度も訪れず、出産翌日にずかずかやってきて、帝王切開だったため飲食禁止の私の前で、好き放題飲み食いする有り様です。
 このような義母の有り様を知った母が心配し、産後から子供の冬休みが始まるまでは私の自宅に滞在し、支援してくれました。それが義母には気に入らなかったようです。冬休みに里帰りしましたが、正月は上の子は預かる、と勝手に夫が連れていきました。
 このことで私の父は、完全に夫とその親に不信感を抱くようになり、私の両親ともに夫とその親の傍若無人ぶりにはあきれていました。
 実家の父は、娘(私)と孫の援助はするが、夫とその親には今後会うつもりもないし、付き合いはなしにすると宣言し、両家の関係は完全に断絶しています。
 私たち夫婦はもはや、便宜上籍をそのままにしている状態だと、私は思っています。二児の母親として取るべき、私の今後の覚悟と選択をアドバイスしてください。
 あゆまま

 

<ミセス・パンプキンからのコメント>

姑になるのは嫁になるより難しい

良い姑になるのは良い嫁になるより難しいと言います。世話を焼きすぎても引きすぎても、取り返しのつかない問題に発展する可能性を含んでいるからです。

大きな会社や政治のレベルでなく、ごく普通の平凡な生活の中で、押しすぎてもいけない、引きすぎてもいけない絶妙のラインを踏み続ける人なんて、いるのでしょうか?

一方の小さなラインの逸脱で大きなトラブルに発展する家庭と、大きな脱線でも関係が壊れない家庭の差は、どこにあるのでしょう?私はひとえに、当事者の感性や受け止め方、問題の処理能力にかかっていると思います。問題の深刻さはあまり関係ありません。

あゆまま様の姑さんは、あゆまま様が育った環境からみれば、ちょっとガサツな女性のようですが、それは性格が悪いとは別問題です。ひょっとすれば心は狭く不器用なだけで、お子さんたちから父親を取り上げねばならないほど(=離婚しなければならないほど)、ひどい人ではないかもしれません。

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