いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。この連載では、「学歴なし、コネなし、カネなし」で世の中を渡り歩いてきた安井元康・経営共創基盤(IGPI)ディレクターが、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談に、本当に役立つ実践的なアドバイスをしていく。
※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。
幸せとは何か?
「幸せってなんだっけ、なんだっけ♪」という歌が聞こえてきそうな今回のご質問ですが(すいません、古いですね)、人生とはpursuit of happiness(幸福の追求)ですので、ご質問者の方のみならず、誰でも真摯に考えるトピックであると思います。
まずのっけから「あんたは幸せか?」について堂々とお答えしますと、「ハイ、幸せです」となります。なぜかと申しますと、仕事や趣味がどうのということではなく、私は発展途上ながら「私自身の人生を歩んでいるから」です。
「何を当たり前な」と言われそうですが、自分自身の人生を歩んでいると自信を持って言える人は実はそう多くはないのでは?というのが率直な印象です。ほとんどの人が学歴や会社など自分が所属する組織やラベルに、生き方そのものや選択肢を定義されてしまっているのが現実ではないでしょうか。
その前に、まず「幸せとは何ぞや?」について考えてみますと、当然ながら、その定義は個々人によって異なるものですし、個人の考える幸せは、他人に迷惑をかけていない以上、他人にとやかく言われる筋合いはありません。
「どのレベルの幸せか?」という水準の話もあり、一概に定義が難しいものではありますが、それこそ文字どおり、血を吐いてまで幸せを探求してきた私の考える幸せの定義は、「長い目で見た際に、自分を取り巻く諸々の環境についてストレスができるかぎり少ない状態」というものです。
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