いい大学に入り、いい会社に入っても、一生安泰の保証はない。これからの時代は、社会に出た後にどんな努力をするかで将来が決まる。この連載では、「学歴なし、コネなし、カネなし」で世の中を渡り歩いてきた安井元康・経営共創基盤(IGPI)ディレクターが、悩めるビジネスパーソンからのキャリア相談に、本当に役立つ実践的なアドバイスをしていく。
※安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。
変えられない過去は気にしても仕方ない
ご質問の記載ぶりからも、ご自身のキャリアについて真摯に考えておられ、なおかつ非常に健全な危機感と向上心をお持ちの方とお見受けします。そして、ご自身では頑張っているものの、周囲の評価とのギャップに苦しんでおられる、という状況かと思われます。
そのような中、どんなキャリアやスキルを取得すれば、ご自身のキャリアを前進させることができるか、というご質問ですが、その答えはご質問者様のケースにかかわらず、多くの転職を成功に導くための解決策と根本は同様だと考えます。
その本質は、「彼を知り、己を知れば百戦殆うからず」「灯台下暗し」「急がば回れ」といったところです。学歴や転職回数は、もはや今からは変えられない過去の事実ですので、気にしても仕方ありませんし、詳細は著書『非学歴エリート』に書きましたが、それらを突破する方法だってあります。
実際、私は「実務経験2年」という応募条件を「実務経験ゼロ」で採用されましたし、20代で職場を4社経験していますが、それをもって私に労働者としての市場価値がないとは決して思いません。
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