今の環境、幸せの対象は年々変わる
さて、ここでご質問者様の「今のほうが楽・幸せ」に上記の定義を当てはめますと、一概にそうとも言えないのでは?というのが私の考えです。
まず、「自分を取り巻く環境=今のほう」ですが、これは年齢と共に変わります。さらに「自分が幸せであるか否かを判断する対象が、年々変わり、広がり」ます。
ご質問者様は現在、大学生ですが、社会に出ればその対象は仕事、そして仮にご結婚なされば、ご夫婦間の関係や子育て、親や家族の介護、自身の病気、といったように、自分が幸せか否かを判断する対象が徐々に広がってきます。
したがって、考えるべきは「今の幸せはずっと続くか否か」と「今、自分が幸せを感じる小さな対象(趣味など)において幸せであれば、この先の新たな環境下でも本当に幸せと言い切れるか」です。
前者について言えば、私の就活時代は「サラリーマンになるのはダサイ、俺はフリーだぜぃ!」と、いわゆるフリーターになった人間が非常に多かった世代です。
「やるぜ~、俺は! ビックになるぜ~!! ヤベーよ」
「何をやるの?」
「何かをさ。フッ!」
という会話が多かった世代ですが、彼らはその後、一部の例外を除いて、幸せとはほど程遠い生活を送っています。まさに「ヤベー」状態です。会えば愚痴ばっかり。成功した人や同期を見ては焦る、嫉妬してまた愚痴る、そして個人でやっていく能力も磨いてこなかったがゆえに、いまだに「ダサい」と言っていたサラリーマンになろうと必死にもがいている。
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