五輪「蔑視演出」、ここまで大炎上した本質理由 今こそ必要な「嫌われない力」を磨く秘訣は?

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アメリカでも、つい最近、10年以上前、ティーンエージャーだったころのTwitter上での「アジア人蔑視」発言が掘り返されて、就任予定だった女性誌編集長の座を降りることになった黒人女性の話が話題になっていました。

まさに、「壁に耳あり、障子に目あり」壮大な監視社会になりつつあるといえます。

特に最近は、コロナ禍で、人々は疲れ切り、いら立っています。すさまじい「制裁欲求」が世の中に渦巻いており、何かちょっとでも落ち度があれば、容赦なく糾弾され、切り捨てられる。

「性差別をなくす」「人種差別をなくす」という寛容の追求が非寛容を招くという皮肉に、なかなかいい解は見つかりません。

そんな時代を生き抜くために、今、改めて求められるのが「嫌われない力」かもしれません。一部の炎上系芸人・知識人ならともかく、一般の我々が、この苛烈な「制裁欲求圧力」を生き抜くのは至難の業だからです。

今こそ、何はともあれ「敵を作らない」「刺されない」力が必要となっているのです。

激しくバッシングされる人の3つの特徴

ここ最近、その厳しい仕打ちを受けてしまった芸能人、有名人を見てみると、ある傾向が見えてきます。

不倫や不祥事でテレビから姿を消した芸人、女性蔑視発言でその地位を退いた元首相、刑事事件を起こした元カリスマ経営者等々……。それらの人の多くに共通するのは、次の3つの特徴です。

①傲慢で不遜(に見える)
②調子に乗っている(ように見える)
③いわゆる「勝ち組」である(たとえば、政治家、官僚、大企業、大手広告会社…)

今回、退任した佐々木氏も、この3つの条件を満たしており、確かに「刺されやすい」タイプと言えます。

次ページ「実際の発言」を見てみると……
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