こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャ®」の大野萌子です。
テレワークはもとより、直接会ったり、会話をしたりすることが少なくなっている今、人と話すことに緊張感を覚えたり、いざというときに言葉が出てこないという方が増えています。もっとひどい場合は、なかなか声が出ないという方もいます。
オンライン会議も最初のうちはできるだけ早く慣れようと、試行錯誤の中で積極的に意見していた人たちも、慣れと同時に、もうなんだか面倒になって「何かありますか」と問いかけられても、話す気にならないし、諦めているという声も多く聞かれます。
もともとコミュニケーションスキルが高かった人でもそのように話すことが増えているので、そうでない方々はなおさらです。そのような現状では、人と直接会話をするということへのハードルが上がり、コミュニケーションへの不安を訴えるケースが後を絶ちません。
何気ないやり取りが減ってしまい、情報が十分にないまま、少ない言葉のやり取りの中で、相手のひとことに傷ついたり、悩んだりということが起きています。必要以上に気を遣うことはありませんが、会話が減ったからこそ、気を付けたいポイントをお伝えしたいと思います。
他人を引き合いに出さない
例えば、何かを指摘したり、注意を促したりするときには「○○さんから聞いたけど」「みんな言ってるけど」など、私とあなた以外を引き合いに出す三人称の前振り、また「普通は」「常識だと」といった、基準が曖昧な一般化を避けることです。孤立感や孤独感を抱える人が増えている中、周りのことが見えない中で、このような言葉は、恐怖になります。自分は、他の人たちとずれてしまっているのでは?という不安が頭をもたげるのです。
実際に在宅ワークが増え、最初のうちは通勤時間がなくなり時間に余裕ができる、嫌な上司と終始顔を合わせなくて済むなど、プラスの意見が多くを占めていましたが、最近よく聞かれるのは、誰が何をしているかわからず、また、他の人の忙しさの度合いも見えず、状況がつかめないので、自分がこのままでよいのか不安に襲われる、という訴えです。
また、ちょっと気になったことや質問などを問い合わせるのに、今このタイミングで、これを頼んでよいのか、声掛けしてよいのか非常に悩み、それだけで疲れてしまうといいます。
実際にオフィスにいるときは、その場にいる全員の行動が見えているわけだから、オンラインでもずっとつないでおいて、声は聞こえなくても、せめてみんなの姿が見えていればいいのに、とおっしゃる方もいます。
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