中国の独自原子炉「華龍一号」、営業運転を開始

アメリカ、EU、ロシアに「第3世代」で肩を並べる

福清原発の5・6号機は「華龍一号」のモデルプロジェクトとして建設されている(写真は中国核工業集団傘下の建設会社のウェブサイトより)

中国の原子力開発の国策企業である中国核工業集団は1月30日、中国が独自に開発した第3世代原子炉「華龍一号」の初号機である福清原子力発電所5号機が営業運転に入ったと発表した。

同社によれば、これは第3世代原子炉の開発で先行したアメリカ、EU(欧州連合)、ロシアに中国の技術が肩を並べたことを意味する。華龍一号の初号機はすべての中核設備の国産化を実現し、設備全体でも国産化率が88%に達した。

福清原発5号機の定格出力は116万1000kW(キロワット)。2015年5月に着工し、2020年11月に初送電を行った。今回の営業運転開始により、中国核工業集団の稼働中の原子炉は23基となり、それらの設備容量は合計2139万1000kWに達した。

すでに量産段階。パキスタンでも建設中

福清原発は福建省の福清市三山鎮にあり、出力100万kW級の加圧水型原子炉6基が完成または建設中だ。第1期工事の1号機から4号機までは第2世代の原子炉技術を採用し、第2期の5号機と6号機は華龍一号のモデルプロジェクトとなっている。総投資額は1000億元(約1兆6240億円)に迫る。

華龍一号は中国核工業集団が同じく国策企業の中国広核集団と共同開発し、すでに量産建設の段階に入っている。

中国核工業集団は福清原発5・6号機、やはり福建省の漳州原発1・2号機のほか、初の輸出案件であるパキスタンのカラチ原発でも華龍一号を建設中だ。中国広核集団は広西チワン族自治区の防城港原発3・4号機、広東省の太平岭原発第1期、浙江省の三澳原発第1期で建設を進めている。

本記事は「財新」の提供記事です

2020年末時点で稼働中の発電所用原子炉は中国全土に49基あり、総設備容量は5102万7000kWに上る。2020年には前年同期比5%増の3662億4000万kWh(キロワット時)を発電し、中国全体の発電電力量の4.94%を占めた。

(財新記者:陳雪婉)
※原文の配信は1月30日

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