婚活界で「モテにくい」タイプが良縁を掴む秘訣 「ハッキリものを言う」女性が見つけたお相手

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多くの結婚相談所は「連盟」と言われる会員情報の共有システムに加入している。ある結婚相談所に会員登録をすると、ほかの結婚相談所に登録している異性の写真とプロフィールを閲覧できて、お見合い申し込みもできるシステムだ。なお、お見合いの日程調整やお見合い後に先に進むか否かなどは、双方の結婚相談所を介して連絡が行われる。

「条件をちゃんと書いているのに、私に申し込みがあった男性はほぼ全員が大卒以外の学歴でした。私の住む地域からは遠く離れた地方在住の方もいました。私が仕事を辞めることが前提なのです。ショックでした」

相手は当初の年齢条件をオーバーしていたが…

この状況を見ていた結婚相談所が本領を発揮する。システム上で幸子さんを「お気に入り」とチェックしていた真一さんへのお見合い申し込みを幸子さんに勧めたのだ。ちなみに会社勤めのシステムエンジニアである真一さんは幸子さんと同じくバツイチで、国立大学の卒業生である。

「読書が趣味というのは私と同じですし、天体観測が趣味もいいなと思いました。実際にお会いしても知的で穏やかそうな印象で、何よりびっくりしたのは名字を知ったとき。母の旧姓と同じだったのです! 出身県も母の実家と同じで、すごく親近感を持ちました。祖父母がこの人と引き合わせてくれたのだと今でも思っています」

興奮気味に語る幸子さんだが、真一さんは当初の年齢条件を5歳もオーバーしていることを忘れている。おそらく入会当初では真一さんからお見合い申し込みを受けてもさほど興味を持たなかっただろうし、自分から申し込もうとは思わなかったはずだ。

経験を積んだ結婚相談所は、入会した直後の会員にはあれこれアドバイスはせずに「好きにさせる」ことが多い。たいていの場合、自分が会いたいと思った異性からはお見合い自体を断われ、会いたいとは思わない異性からお見合いを打診される。こうした体験を通して、婚活の場における自分自身の相場観を養うのだ。

優れた結婚相談所のカウンセラーはこの時点で会員と話し合い、「ちょっと条件とは違うところがあるけれど、この人はあなたと合うかもしれない」などと提案する。幸子さんが真一さんとお見合いをしたのもまさにこのタイミングだったのだ。

昨年2月末にお見合いをした2人。お互いに好意を持ったが、2年前から婚活をしている真一さんは「もっといろんな人とお見合いをしたほうがいい」と謎の寛大さを示してくれた。しかし、幸子さんの気持ちは昨年4月の緊急事態宣言下で真一さんに固まっていった。

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